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第7章

杀意的定时炸弹北阿尔卑斯涸沢山杀人事件(日文版)-第7章


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「そうでしたか。ご事情は分かりました。奥様からのご依頼と言う事ですね」
「はい、そうなんです」

 本当は俺が勝手に眨伽皮い胧陇胜韦坤ⅳ长长悉长Υ黏à糠饯挙攻喋‘スに進む。

「そう言う事でしたら、ご協力させて頂きます。10月8日のご宿泊で、お名前は耍麤g俊英様ですね。少々お待ち下さい。只今確認して参ります」

 奥の事務所へと消えたフロント係の男性が暫くして戻ってきた。

「耍麤g俊英様のお名前がございました」
「それじゃ、こちらに泊まられた訳ですね」
「はい。耍麤g様は10月8日の午後11時50分にチェックインされております」

 耍麤gが雪悾穗娫挙筏皮吭挙碎g摺い蠠oかった。耍麤gは10月8日の晩、確かに松本駅に程近いこのホテルへと泊まったのだ。

「それで、耍麤gさんは翌日何時頃チェックアウトされたんですか?」
「翌日は???チェックアウトされておりませんね。もう1泊されております」
「? いや、耍麤gさんは奥さんへ掛けた電話の中で、翌日の10月9日、午前6時半過ぎの松本発新島々行き松本電鉄上高地線の始発電車に仱辍⑿聧u々駅からバスに仱険Qえて上高地へ向かった筈なんです。実際、9日に上高地インフォメ伐绁螗互螗咯‘に耍麤gさんが出した登山届も残っていましたし、何かの間摺い扦悉ⅳ辘蓼护螭俊
「いいえ、確かに10月9日もご宿泊されております」
「そんな馬鹿な???」

 まるでハンマ轻幛恧轭^を殴られたかのようだ。キツネに摘(つま)まれたと言ってもいい。

 耍麤gが10月9日も宿泊したと言うのなら、その日、上高地インフォメ伐绁螗互螗咯‘に出された登山届は誰が出したと言うのだ? 登山届の筆跡は耍麤gが書いたもので間摺い蠠oい。俺自身がわざわざヌ佶毳些‘グを訪ね、耍麤gが残した書類と見比べたのだから。しかし、上高地で登山届が出された同じ日、当の本人はここへもう一泊したと言う。フロント係の男性が嘘を言ってるとも思えない。これは一体どう言う事だ?

「それでは、耍麤gさんはいつチェックアウトされたんですか?」
「えぇ、耍麤g様は???10日の午前10時半にチェックアウトされております。担当した者がおりますので、今呼んで参ります。少々お待ち下さい」

 再び、事務所へと消えたフロント係の男性は、今度は女性の係を連れて戻ってきた。

「お待たせ致しました。私(わたくし)が耍麤g様のチェックアウト手続きを致しました」
「耍麤gさんは本当に10日の午前10時半にチェックアウトされたんですか?」
「はい、間摺い搐钉い蓼护蟆
「その時、何か変わった様子はありませんでしたか?」
「いいえ、特には何もございませんでした。ただ???」
「ただ?」
「これから平湯(ひらゆ)温泉へ行くと申しておりました」
「平湯温泉?」
「はい。次第に思い出してきましたが、耍麤g様は確か、午前11時過ぎに松本バスタ撺圣毪槌訾敫呱綕怙w(のうひ)バスセンタ肖违啸工瞧綔氯叵颏ぁⅳ饯螘姢悉妞盲晡氯私à膜─毪螭馈ⅳ壬辘筏皮辘蓼筏俊
「平湯温泉ですか???」

 耍麤g直筆の登山届が上高地インフォメ伐绁螗互螗咯‘に出され、涸沢小屋に泊まった筈の10月9日、彼は松本のホテルに連泊し、北罚Ц咝∥荬瞬搐蓼盲抗Qの10月10日は平湯温泉に逗留(とうりゅう)したと言う。これでは、山登りどころか、まるで観光か湯治(とうじ)ではないか。しかし、10月11日、涸沢岳沢で彼の滑落遺体が発見されたのは紛(まぎ)れもない事実なのだ。これを一体どう説明すれば良いのだろう?

 平湯温泉と言えば、岐阜県高山市の福地(ふくぢ)、新平湯、栃尾(とちお)、新罚Ц撙胃魑氯裙菠税嘛w騨(おくひだ)温泉郷を構成する秘湯だ。長野県の上高地から見れば、安房峠(あぼうとうげ)を挟んだ反対側である。上高地から入山し、涸沢小屋、北罚Ц咝∥荬蚪Uて奥罚Ц咴坤蚰恐袱筏皮い抗Qの耍麤gが何故、平湯温泉になど行ったのだろう? 松本へ来て耍麤gの足跡を確認するだけのつもりだったが、どうやら、そうもいかなくなったようだ。俺は、再び耍麤gの足跡を求め、平湯温泉へと向かう事にした。

第8章 松本から奥飛騨へ

 
松本バスタ撺圣搿
 松本バスタ撺圣毪楗啸工藫eられる事およそ1時間半。嘗ては奥飛騨(おくひだ)の秘湯と呼ばれた平湯温泉へと着いた。時刻は既に午後3時を回っている。今夜はどこかの温泉宿へ泊まり、耍麤gの宿泊先を眨伽毪韦厦魅栅摔胜盲皮椁馈

 濃飛(のうひ)平湯バスセンタ趣系坤蛐螭窍颏趣摔ⅳ肼灭^組合の案内所を訪ねる。事前の宿泊予約等していない飛び込み客、ましてや初めて訪れた温泉街で右も左も全く分からない俺にとっては、ここで今夜の宿を世話してもらうしかない。幸い、空室のある温泉宿が数軒あった。俺は、その中から合掌造(がっしょうづく)りで古民家風の宿『平湯の森』を紹介してもらう事にした。

 木の香(か)ゆかしい館内は休憩室はおろか客室すらも合掌棟(むね)だ。奥飛騨へ来たと言う実感が湧(わ)く。飛騨地方の名物、朴葉(ほおば)味噌をふんだんに使った郷土料理と、自然に囲まれた露天風呂に浸かって、すっかり生き返った俺は、暫し休憩室で缶ビ毪蝻嫟撙胜閷垼à膜恚─啊¥工毪取⑺蓼沃鳎àⅳ毪福─椁筏行预钉い评搐俊

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「お客さ、どっからおいでんさった?」
「俺ですか? 俺は枺─椁扦埂
「そりゃ、随分遠いとっからおいでんさったなぁ。ありがとうえな
「あ、いえ」
「ところで、奥様(ねさま)はまだ風呂かな?」
「いえ、俺はまだ独身で???ここへも独りで来たんです」
「こりゃこりゃ、堪忍(かんに)な。俺(おり)は、てっきりここで奥様(ねさま)と待ち合わせでもしてんのかと思ったもんで???そりじゃ、今流行りの『きままな一人旅』ってやつかな?」
「ええ、まあそうと言えば、そうなんですが???人を探してるんですよ」
「人探(さが)いで、わざわざ平湯(ここ)までおいでんさったんか?」
「ええ。正確には、この温泉郷を訪ねた人が泊まった宿を探しに来たんですよ。ところで、おじさんは宿(ここ)のご主人ですか?」
「そやけど」
「あのⅳ沥绀盲趣劋筏郡な陇ⅳ毪螭扦工⒔瘠いい扦工俊
「あぁ、ええよ」
「それじゃ、ちょっと待っていて下さい」

 俺は客室へと戻り、耍麤gと深山が槍ヶ岳頂上で撮ったと言う写真を手にすると、休憩室へと踵(きびす)を返した。

「10月10日、土曜日、ここに写っている男性は泊まられました? 俺と同じ枺─稳碎gなんですが???」

 主(あるじ)は俺が渡した写真を手に取ると、視線を写真へと落とし、程なくして答えた。

「あぁ、こん人なら憶えとる。うちへ泊まりんさった」
「エッ、ホントですか?」

 
平湯バスタ撺圣搿
 予定外の平湯温泉までやって来て泊まった宿で、あっさりと耍麤gの宿泊確認が取れるとは、正直、俺自身思ってもみなかった。ダメ元で試しに聞いてみただけなのだが、やはり聞いてはみるものだ。

「ちょびっと待っててな。今、宿帳持って来(く)っから」

 暫くすると、帳場(ちょうば)へ宿帳を取りに行っていた主(あるじ)が戻ってきた。

「10月10日、10月10日???枺─椁い扦螭丹盲咳摔龋浚浚郡ⅳ ⅳⅳ辘螭丹盲俊C挨希浚浚俊
「名前は耍麤g俊英さんと言います」
「確かに耍麤g俊英さんだわ。そやけど、お連れさんがおるね」
「連れ?」
「深山明夫さん言うて同(おな)い枺─韦摔扦工铩
「深山明夫?」
「そやさ。ここん予約は深山さんが取りんさったようやわ」
「???」

 前日の金曜日、10月9日に出社した深山が平湯温泉の宿を予約していた。そして、耍麤gは深山が予約した宿に共に泊まった。これは一体どう言う事だ?

「それじゃ、その日は耍麤gさんと深山さんの二人でチェックインしたんですか?」
「いんや、それが耍麤gさんが先においでんさって、予約した深山さんは夜になってからやったね」
「それじゃ、二人はいつチェックアウトしていますか?」
「次ん日の朝5時前やね」
「10月11日の朝5時前?」
「そやさ。朝食(めし)は食(く)いよらん言うて、代わりにむすびを二食分持たせとるね」
「で、どこへ行くと言っていましたか?」
「さあ、聞いとらんけど、山行く格好やったね。お二人さん、車で一緒に出よりんさった」
「タクシ蝾mんであったんですか?」
「いんや、深山さんの車で出よりんさった」
「???」

 
平湯温泉 
 随分と早い時間の出発だ。山登りの支度(したく)をして宿を出たそうだが、二人はどこへ向かったのだろう? 耍麤gは10月11日の午後、罚Ц哌B峰を縦走中の登山者により滑落遺体として発見された。場所は涸沢岳の飛騨側斜面、涸沢岳沢だ。いくら早朝に平湯温泉を出発したとて、その日の午後、登山届に書かれていた上高地、涸沢、北罚Ц咴坤蚪Uるル趣蛲à盲皮稀⒑詻g岳の稜線に立つ事は絶対に不可能だ。どう頑張っても涸沢泊まりがいい所だ。しかし現実に、耍麤gの滑落遺体が涸沢岳沢で発見されたのは、彼が平湯温泉を出発した日の午後なのだ。一体、耍麤gはどうやって涸沢岳の稜線へと蓿曜扭堡郡韦坤恧Γ俊∮帧⑸钌饯稀⑶叭铡⑵綔氯怂{沢と同宿し、翌日早朝、彼と共に宿を出ている。その後(あと)もずうっと耍麤gと行動を共にしていたのだろうか? だとすれば、耍麤gの死の真相を知っている筈なのだが、警察はおろか、耍麤gの妻、雪悾摔工楹韦庠挙筏皮悉い胜ぁ¥饯欷虾喂胜胜韦俊·猡筏狻⑸钌饯{沢を涸沢岳へと誘い、彼を事故死に見せかけて殺害したのだとしたら、どんなトリックを使ったのだろう? 考えれば考えるほど、益々分からない。

 昼間の疲れも手伝ってか、今夜はやけにビ毪位丐辘绀ぁ¥嗓Δ浃椤ⅳ长煲陨悉峡激à瑜Δ摔馑伎蓟芈筏瑑Pきそうに無さそうだ。俺は主(あるじ)に礼を述べると部屋とへ戻り、早々(はやばや)と布団にもぐり込んだ。枺─涡毪趣蠈澱盏膜拾嘛w騨の閑(しず)けさの中、遠くで微(かす)かに鳴く虫達の声を子守歌代わりに、いつしか夢の世界へと落ちて行った。

10月19日、月曜日── 。

 俺は改めて宿の主(あるじ)に礼を述べると、「平湯の森」を出た。地元の年寄り達で活気溢(あふ)れる朝市(あさいち)を横目で見ながら、枺─趣线‘う奥飛騨の澄んだ空気を存分に吸い込む。濃飛平湯バスセンタ丐茸扭⒋鲜窑撬杀拘肖违啸工虼臅r間を使って、俺は久しぶりに北罚Ц咝∥荬涡∩饯丐入娫挙驋欷堡俊

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「もしもし、小山さん?」
「やあ、漢波羅君。あれから、どう?」
「はい、亡くなった耍麤gさんの会社を訪ねたり、奥さんにあったり、色々と???」
「それで、何か掴(つか)めたかい?」
「それが???耍麤gさんの部下の深山と言う男が浮かび上がったんです。俺は彼が耍麤gさんの死に関係していると睨(にら)んではいるんですが???」

 俺は今までに眨伽品证盲渴陇颉㈨槫蜃筏盲菩

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